痔とそっくりで間違いを起こしやすい病気の代表が大腸がんです。
この大腸がんを一番警戒するべきものですが、実はこの症状とそっくりな病気も数多く存在するのです。
ここでは大腸がん以外の勘違いしやすい病気を紹介します。
・肛門ポリープ
排便後、おしりからイボが肛門の外に飛び出す場合、肛門ポリープが疑われます。
この肛門ポリープはほとんどのケースにおいて両性であることが多いそうです。
このポリーブの治療は手術による切除になります。
・潰瘍性大腸炎
これは大腸内の粘膜に腫瘍、ただれなどができる病気です。
症状としては腹痛や下痢に血が混じるといったことが起こります。
又、若い方に多くみられる症状です。
・虚血性大腸炎
これは中高年特に女性におおくおこる病気です。
症状として、左の腹部に痛みが発生し、その後下痢、下血が起こります。また、突然始まる発症も特徴があります。
治療としては内科的な治療だけで治癒します。
・大腸憩室症
これは大腸壁がもろくなり粘膜が外へ脱出する病気です。
割にありふれた病気ですが、痔同様に腹痛下痢、便秘といった症状が起こります。
・肛門周囲炎、肛門掻痒症
痔のなるとかゆみを感じることはよくあります。でも、痔だけではなく肛門がかゆいといった症状がでることもあります。それが肛門周囲炎とよばれる症状で、通常の痔よりもつよいかゆみがあるのが特徴です。もちろん、この症状は痔とは関係なく起こる病気なのです。この炎症には時として白癬菌やカンジタといった菌が原因でおこることもあります。
こうなるとその治療法が痔とは違ってきますので、自己判断ではなかなか治癒に至りせんですから、こういったかゆみがでていつも通りの自宅で治療を続けているものの、なかなか治らないとかゆみが収まらないといった場合は、自力での治療はあきらめて医師の診察を仰ぎ適切な治療を施す必要があります。
・尖圭コンジローマ
これはウイルス感染によって肛門に数多くのイボができる病気です。
初期は小さなイボですがやがて大きくなりさらに悪性化する、つまり大腸癌へと変わることがあります。
これ自体には痛みといったものはあまりないものですが癌化する可能性があるので放置は禁物です。
ほとんどの場合、麻酔後、イボの切除にて治療を行います。
・スキンタッグ
肛門周囲の皮膚のたるみにより肛門から飛び出したものです。
これは見た目だけの問題で肛門周囲の湿疹の原因になる程度で特に目立った症状はおこりません。
以上のように大腸がん以外にも様々病気がにたような症状としてあらわれます。
これらの病気は大半が食生活が引き金となって起こります。
よく痔で悩む方もしばらく自宅で薬を使ったけれどよくならない。いつもの痔とは何か違うと感じたら専門医に相談し適切な治療を受けるよう心掛けましょう。