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痔はご存知のとおり肛門の病気です。なってしまうとひりひりとした痛みが長時間続きます。こうした症状を回避するためには原因を理解しておくことがポイントです。痔への理解を深めるために肛門の構造から説明します。

 

肛門と周辺の構造

 

肛門は体の中にある大腸の末端から先の部分を指します。
大きさはおおよそ25ミリ〜30ミリほどのものです。
簡単に肛門といっても実はかなり複雑な構造になっています。

 

 

・消化器の末端は直腸

 

食べた食べ物は食道から胃、小腸、大腸をとおり体外へと排泄されます。
直腸というのは大腸の末端を差しここから先が肛門になります。

 

・直腸と肛門の境目は歯状線

 

直腸の終わりには歯状線と呼ばれるでこぼこした部分があります。この部分から先の排泄物の出口までの間が肛門とよばれる部分になります。

 

・肛門のコントロールをする筋肉

 

肛門は内肛門括約筋と外肛門括約筋と呼ばれる筋肉が周りにあります。
このうち、内肛門括約筋は自分の意志では動かすことができません。肛門に力を入れたりして動かせるのは外肛門括約筋です。この二つの筋肉を緩ませることで肛門を開け排便を行います

 

・便やガスの漏れを防ぐ肛門クッション

 

肛門と直腸には毛細血管や筋繊維がつまった、肛門クッションがあります。この部分はクッションと呼ばれるようにとても柔らかいのが特徴です。これがあることでぴったりと閉じることが出来、便やガスの漏れが防げるのです。

 

・痛みを感じる部分は歯状線から先

 

直腸と肛門の境目は歯状線と先に説明しましたが、実は直腸は粘膜でできているので痛みを感じません。痔によって痛みを感じるのは歯状線から先の皮膚なのです。

 

肛門周辺の構造を説明しましたが、痔というのはこういった部分に起こる病気の総称でもあります。ですから、何らかの病気が起こっていても場所によっては痛みを感じないこともあります。

 

 



痔の原因

 

一般に強くいきんだり、長い間、座ったりしていると痔がおこるといわれます。
これはこうした状況になると肛門への負担が大きくなる為なのです。
負担が大きくなると肛門クッションと呼ばれる部分がうっ血して血行障害が起こりこれがいぼ痔となって痛みを発生させます。
特に便秘がちな方の場合、排便時に強くしかも長い時間いきむことが多くなります。そうすると、うっ血が起こる以外に硬くなった便が肛門を傷つけることがあります。これが切れ痔といわれる症状です。
又、下痢になると傷そのものの回復が遅くなりこれも治りを遅くしてしまう要因になります。
肛門への負担は排便時によるものだけとは限りません。
スポーツをしているときにもいきむこともありますし、辛い物やお酒の飲みすぎも同様に肛門へ負担をかけてしまう要因になります。
痔になった場合は日常生活に気を付け、痔の薬などを使い適切な治療を早めに行いましょう。



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